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市販液体ハンドソープのマイクロレオロジー測定

今や、手洗いは日常欠かせないものになっています。使用する液体ハンドソープも、殺菌力、すっきりとした洗いあがり、泡立てやすいやさしい使い心地などの特長を有することが重要視されています。今回、市販の液体ハンドソープのマイクロレオロジー測定を行い、使い心地など、測定値との比較検討を行いました。
市販液体ハンドソープMを、測定に用いました。原液および蒸留水で2倍、5倍、10倍、20倍に希釈した溶液に、トレーサー粒子として粒子径120nmのポリスチレンラテックスを濃度0.01%になるように調製して混合し、マイクロレオロジー測定を行いました。

図1(a)に原液および各希釈した液体ハンドソープの弾性項を反映する貯蔵弾性率(G‘)を、(b)に粘性項を反映する損失弾性率(G’’)周波数依存を示します。
図より損失弾性率は20倍ぐらい希釈しても粘性は保持し評価可能ですが、貯蔵弾性率は、2倍希釈ぐらいまでは、手にとってもトロミのある液体として存在し、泡立ちやすい状態であると考えられます。2倍以上希釈すると貯蔵弾性率は評価できなくなり、トロミのある液体としては存在しにくくなることがわかります。

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