室内明るさ(照度)
室内の明るさは窓からの光や照明器具の性能によって変わります。照明器具からの光は室内の至るところへ届きますが、照明からの距離や指向性によって照らされる位置の明るさは異なります。この空間を照らす明るさを表す指標としては照度が一般的に用いられています。住宅環境で必要な照度には食卓で300lx、テーブルやソファで200lxなど活動が安全で快適に行えるような視環境を作り出すため日本工業規格で規定されています(JIS Z 9110:2011 照明基準総則)。図1では照明の光が室内の場所によって明るさが異なる状態をイメージしたものです。照明器具からの距離や照射される向きによって明るさは異なっています。図2は照度測定のイメージを表したものです。ここでは一般的な照度計とは異なり、ハイエンドな分光器を照度計とした分光放射照度のシステムとなります。分光器を照度計として用いることで、照度をより正確に測定ができる点や単一波長毎の光のエネルギー量(放射照度)が測定できます。分光器を用いることで、可視光以外にも太陽光の紫外線の影響や赤外線の評価もすることができます。
図1 照明器具から距離および位置の違いによる照度の違い
図2 分光器を用いた照度測定系のイメージ(分光放射照度測定システム)
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