積分半球を用いた光源の全光束測定
5.積分半球の光源点灯治具に起因する誤差を解消
積分半球の光源点灯治具に起因する誤差解消を確認するため、直径2mの積分球(LMS-760)と直径1mの積分球(LMS-400)との測定値比較を直径1mの積分半球(HM-400)に対して行いました。
光源は配光が全光束標準電球に近いLED電球Aと、配光が標準電球と大きく異なり、2π空間に集中した配光を持つLED電球Bを用いました。結果を図12に示します。
図12 積分半球と積分球の全光束測定値比較
「LMS-760」と「LMS-400」は同じ40mmφの支柱を持つ光源点灯台を持つため、点灯台の表面積に対して内壁面積が4倍の「LMS-760」は、点灯台の影響は小さくなります。このため「LMS-400」との測定値に差が生じています。
これは、配光が全光束標準電球と大きく異なるLED電球Bの測定値に顕著に表れていることからも、光源点灯台に起因するものと考えられます。
これに対して光源点灯台を持たない積分半球(HM-400)は「LMS-760」と同等の精度が得られ、1mの積分半球でも、全光束標準電球と異なる配光の光源の測定に対して十分な精度が期待できます。
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