『イメージで分かる』光源の明るさ
4.輝度とは
■ 輝度
ここで輝度の定義について説明します。輝度は面光源を観測点から見た時、観測点を通過する単位面積・単位立体角から放射される光束量で定義されます。単位はカンデラ毎平方メートル(cd*m-2)になります。 輝度は観測者が対象を見たときの明るさを表す指標であり、テレビなどの面光源の明るさを表す指標としてよく用いられます。
■ 光源の明るさを輝度で比較した場合
さて、ここで1つ質問です。2つの長さの異なる蛍光管があり、その輝度は同じです。それでは、この蛍光管は同じ明るさといえるでしょうか? これは輝度としては同じ値であっても、大きさが違うため40ワットの蛍光管の方が明るいといえます。
■ 同じ輝度で長さが違う照明を部屋に取り付けた場合
より具体的な例として、輝度は同じで長さの異なる照明を部屋に設置した場合を考えてみましょう。部屋Aと部屋Bでは、部屋Aの方が照明が2倍大きいため、部屋Bより明るくなります。このことから、輝度の大小によって照明の明るさを判断するのは適していないといえます。
■ 光源の明るさを輝度で表す対象
輝度で明るさを表すのは光源に限りません。壁や床も輝度でその明るさを表せます。しかし輝度は光源を“見る”目的のものに使用されます。例としては、TVや携帯電話はその明るさを輝度で表すのが一般的です。 光源であっても周りを“照らす”目的で使うもの、例えば蛍光管などの照明に対しては明るさを輝度で表現することはありません。
■ 部屋の明るさを表す方法
照明として明るいかどうかは部屋(空間)をどれだけ明るく照らせるかが重要となります。部屋をどれだけ明るく照らせるかを表す単位には“照度”があります。例えば、蛍光管の光が部屋のテーブルをどれだけ照らしているかという観点から、テーブルの照度で部屋の明るさを表せます。
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