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第36回 散乱研究会 無料

令和6年8月 吉日

各位
 拝啓 初秋の候、皆様にはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、今年も「第36回 散乱研究会」を開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。
 午前の部では、毎年多くの方々よりご好評いただいております光散乱基礎講座を開講し、これから光散乱の勉強をはじめられる方にも分かりやすく解説いたします。今年度の講演は動的光散乱法の基礎と応用です。
 午後の部では、様々な分野のご講演者に光散乱法を活用した最新のご研究や応用例をご紹介していただきます。さらに今回も、講師の先生方や世話人に講演内容や各種散乱法についてご質問していただける「光散乱Q&A」の時間を設けております。また、実演可能な機器展示を併設した意見交換会を開催いたします。
 本研究会は、散乱関連技術の研究者および利用者並びに提供者が一堂に会し、それぞれが有する情報・意見の交換や知識・経験の共有ができる機会を提供すると共に、若手研究者の育成と散乱技術のさらなる発展・促進につながることを期待しております。
 有意義な研究会となりますよう皆様方の積極的なご参加をお待ち申し上げます。

敬具

                                                 散乱研究会世話人会
                                                  木村 康之(九州大学)
                                                  寺尾  憲(大阪大学)    
                                                  則末 智久(京都工芸繊維大学)
                                                  川俣  純(山口大学)    

●名称

第36回 散乱研究会

●日時

2024年11月22日(金) 10:00~18:00(受付開始9:30~)

※お申込は11月20日(水)12時で締め切らせていただきます。

●会場

HULIC HALL(2F)
 JR浅草橋駅 西口より徒歩1分
 都営浅草線 浅草橋 A3出口より徒歩2分

東京都台東区浅草橋1-22-16 ヒューリック浅草橋ビル2F

●参加費

無料

●担当者

散乱研究会事務局 (泉谷・岡本)
TEL:072-855-8550
e-mail:OELJP‐scattering@otsuka.jp

PROGRAM
第1部

光散乱基礎講座「動的光散乱法」

10:00 ~ 11:40 則末 智久先生(京都工芸繊維大学 材料化学系 教授)

 本講演では、動的光散乱法の基礎と応用について説明する。はじめに光散乱現象の基礎を紹介し、静的光散乱法と動的光散乱法の違いにふれながら、動的光散乱法の有用性について述べる。その後、動的光散乱の理論、実験手法、データ解析法についてわかり易く説明する。さらに、応用研究の例とその解析方法など、最近のトピックスを紹介する。

光散乱基礎講座Q&A

11:40~12:00 則末 智久先生(京都工芸繊維大学 材料化学系 教授)

12:00~13:20 休憩

13:20~13:30 大塚電子 散乱製品紹介

第2部

動的光散乱法の弱点と対策

13:30~14:20 廣井 卓思先生(芝浦工業大学 工学部 准教授)

 動的光散乱法は、希薄な高分子やコロイド分散液の粒径分布およびゲルの網目サイズを推定する手法として広く知られている。しかし、動的光散乱法の測定には様々な制約があり、測定できない試料が数多く存在する。
本講演では、顕微動的光散乱法、ソフトウェアベース動的光散乱法、動的ラマン散乱法など、講演者が開発している手法を中心に、動的光散乱の弱点を補うための対策法を紹介する。

中性子小角散乱法を用いたソフトマターのナノ構造解析

14:20~15:10 眞弓 皓一 先生(東京大学 物性研究所 准教授)

 研究用原子炉JRR-3に設置された中性子小角散乱装置SANS-Uは、ソフトマターのナノ・メソスケールに渡る階層構造解析に用いられている。具体的には、高分子材料(溶液、溶融体、ゲル、樹脂)、タンパク質溶液、界面活性剤溶液などの構造解析が行われている。本発表では、SANS-Uの装置整備状況と代表的なサイエンス成果について説明する。また、コントラスト変調中性子小角散乱法によるウェットな多成分系の解析手法についても紹介する。

15:10~15:30 休憩(コーヒーブレイク)

第3部

蛍光相関分光法の開発と発展

15:30~16:20 金城 政孝 先生(北海道大学 先端生命科学研究院 名誉教授)

 DLSなどの散乱測定は,観察領域の分子から散乱された光の干渉に由来する光の強度揺らぎを測定している。一方,蛍光相関分光法は極微小な領域を観察することで,分子の数揺らぎに由来する強度揺らぎを測定している。得られる基本的な情報は拡散時間(拡散定数)と分子数である。
本講演では蛍光相関分光法の原理とその関連手法である蛍光相互相関分光法,偏光蛍光相関分光法について解説する。

光散乱Q&A

16:30~17:00 講師の先生方、世話人

意見交換会(光散乱機器の展示)

17:00~18:00

参加申込はこちら

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