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「入門」 偏光とリタデーション

4.屈折率と複屈折率

どの方向においても屈折率が同じ物質は光学等方性物質、方向によって屈折率が異なる物質は光学異方性物質といいます。

光学等方性物質の屈折率は1つですが、光学異方性物質は屈折率を複数持ちますので複屈折性物質ともいわれます。

偏光プリズムの材料である方解石(Calcite)の結晶、液晶等の棒状分子、1方向へ延伸された位相差フィルム等がこれにあたります(図4)。

図4.複屈折性を持つサンプルの例

図4.複屈折性を持つサンプルの例

屈折率は下記の式で表されます。

屈折率の式

この式より屈折率が高いと内部を透過する光速度は遅くなり、屈折率が低いと光速度は速くなることがわかります。また、複屈折性の物質の場合、方位により屈折率が異なるため、入射する直線偏光の振動方位により内部を透過する光速度が異なることになります。

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