リタデーションの測定方法
2.リタデーションによるスペクトルの変化
図8にサンプルのリタデーションRe によるスペクトルの変化を示します。この3つのスペクトルは全て軸に対して偏光子45°、検光子45°の平行ニコル状態のスペクトルです。 サンプルのRe が 150nm ⇒ 600nm ⇒ 2400nm と変化すると測定波長範囲内でスペクトル波形の干渉周期が早くなっていることがわかります。難しい理論式がわからなくてもスペクトル測定にてリタデーション測定が可能となることがわかると思います。
図8で波長600nmに着目するとRe 600nmとRe2400nmのサンプルで光量が「1」になっており、1波長のみのデータではサンプル間の差が出ないことがわかります。リタデーション測定器には1波長のものと多波長のものがあります。一般的に多波長の測定器は短波長のものより測定範囲が広くなります。
図8.リタデーションによるスペクトルの変化
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