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大塚電子株式会社(本社:大阪府枚方市、代表取締役社長 田口 賢)は、高出力半導体レーザーを使って1台で5検体の連続測定を可能にした、多検体ナノ粒子径測定システム「nanoSAQLA(ナノ サクラ)」を発売しましたのでお知らせします。
近年、ナノ粒子は、色材・セラミックスのナノ構造改質剤・コーティング材・二次電池・燃料電池用材料・蛍光材料・電子部品材料・研摩材料・顔料・化粧品材料などを含む多岐にわたるフィールドで用いられています。さらにバイオ分野では、体内の薬物分布をコントロールするドラッグデリバリーシステム等への応用が期待されています。
原材料となるナノ領域の粒子を高精度に評価する装置は、大学および官公庁、製薬、化学品、食品業界などで、材料研究や品質管理に使用されており、このような評価装置の使用現場においては、コンタミ*の影響を受けずに、より早く・簡単に測定し、効率よく分析業務を行うことが必要とされています。「nanoSAQLA」は、高出力半導体レーザーを使用した非浸漬型であるため、コンタミの影響を受けず、1検体あたり1分で粒子径(0.6nm~10㎛)を測定し、最大5検体の連続測定を可能にしました。 |
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* コンタミネーション(contamination)の略で、異なる物質が混入すること |
大塚電子は、「光でモノを診る会社」として医療、計測、理化学の分野において機器や装置の開発・製造・販売を行っています。1970年の設立以来、患者さん、医療従事者、企業ならびに研究機関の皆様が真に求めているものを探求し、そのニーズを解決するために、「光の色・明るさを測る、素材の形状・厚みを測る、粒子の大きさを測る、人々の健康を診る」といった光計測技術を駆使し、独創的な製品を創ってきました。このたびの「nanoSAQLA」の発売を通じて、さらなる研究技術や産業の発展に貢献してまいります。
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製品名 |
多検体ナノ粒子径測定システム |
型式 |
nanoSAQLA |
サイズ |
W240 X D480 X H375 mm |
質量 |
約 18 kg |
電源 |
AC 100~240V 50/60Hz |
本体の構成 |
本体・PC |
光源 |
高出力半導体レーザー *1 |
検出器 |
高感度APD *2 |
測定範囲(理論値) |
粒子径 0.6nm ~ 10μm |
対応濃度 |
0.00001 ~ 40% *3 |
温度範囲 |
0 ~ 90℃ *4 |
メーカー希望小売価格 |
550万円 |
基本機能 |
1) 最大5検体連続測定
2) 非浸漬型セルブロック内蔵で分注なしのコンタミレス
3) 希薄系サンプルから濃厚系サンプルまで測定可能
4) 標準測定時間約1分の高速測定
5) 温度グラジエント機能搭載 |
測定対象 |
1) 燃料電池材料
2) 光触媒材料
3) ナノ化粧品材料
4) DDS(Drug Delivery System)
5) カーボン
6) 金属粒子
7) 樹脂材料
など |
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*1 本装置はレーザーに関する安全基準(JIS C6802)のクラス1に区分される製品です
*2 APD (avalanche photodiode)の略で、高感度のフォトダイオードを意味します
*3 Latex 120nm:0.00001~10%、タウロコール酸:~40%
*4 標準ガラスセルでのバッチ測定の場合
ディスポセルや連続測定時は 15~40℃ (温度グラジエント非対応)
● 製品ホームページ
多検体ナノ粒子径測定システム nanoSAQLA :
https://www.otsukael.jp/product/detail/productid/115
● 本件に関するお問い合わせ
大塚電子株式会社 戦略企画室 担当:川口 晃
〒540-0021 大阪府大阪市中央区大手通3-1-2 エスリードビル大手通6F
TEL:06-6910-6521(代)FAX:06-6910-6528
E-mail: kawaguchiaki@otsukaele.jp
URL: https://www.otsukael.jp/
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最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。
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