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大塚電子 ニュース
第19回 散乱研究会 開催のご案内
無事終了いたしました。
多数のご来場を頂き、誠にありがとうございました
開 催 2007年11月14日(水)
時 間 10:00~17:00 (懇親会17:00~18:00)
参加費 5,000円(懇親会費含む)
会 場 日本薬学会館 長井記念ホール

住所:東京都渋谷区渋谷2-12-15
TEL:03-3406-3326  FAX:03-3406-7580
各 位
拝啓、新秋の候、会員の皆様にはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
さて、今年も11月に第19回の散乱研究会を下記の内容にて開催する運びとなりましたのでご案内申し上げます。

研究会は例年同様、午前中はゼータ電位や微粒子の分散凝集に関する基礎講座、午後は散乱法を用いた高分子、コロイド複合体や高分子集合体の特性解析に関する講演を予定しております。基礎から最新の研究に至る幅広い内容となっておりますので、皆様方の積極的な参加をお待ちしております。

本研究会は、散乱関連技術の研究者、利用者および提供者が集まり、お互いの情報交換が出来る場を提供することを目的としています。昼食時には光散乱測定の実演コーナーを用意し、実際の測定に関する質疑応答の場を提供する予定です。また、講演終了後に懇親会を予定しておりますので、この機会に講師の先生方への質問、ならびに会員相互の交流が促進されますよう、実演コーナーおよび懇親会にもご参加頂きたく存じます。

是非ともこの機会をご利用頂き、有意義な研究会にして頂けることを願っております。

敬 具

散乱研究会世話人会
柴山 充弘 (東京大学)
佐藤 尚弘 (大阪大学)
及川 英俊 (東北大学)
伊藤 耕三 (東京大学)


プログラム
10:00~12:00
散乱基礎講座 「ゼータ電位の基礎と微粒子の分散・凝集挙動制御」
 講師: 神谷 秀博 先生 (東京農工大学 大学院生物システム応用科学府)
粒子の液中分散・凝集挙動の基礎であるDLVO理論を簡単に解説し、粒子間の静電的な相互作用の評価解析に必要な電気泳動法によるゼータ電位の測定原理、方法を説明する。実際の粒子の液中分散挙動の評価、制御には静電的作用に加え、立体障害や架橋効果などの非DLVO的作用の評価・解析も必要である。コロイドプローブAFM法を用いた様々な表面処理を行った微粒子の相互作用の評価結果と分散・凝集挙動の関係について実例を交え解説する。
< 昼食 12:00~13:20 > 光散乱測定実演
13:20~14:20
θ溶媒中における環状高分子の物性評価
 講師: 高野 敦志 先生 (名古屋大学 大学院工学研究科)
アニオン重合により精密合成し、さらに定量的に純度測定を行った一連の環状ポリスチレン試料を用いて、シクロヘキサン(θ溶媒)中での光散乱、中性子散乱を通して、正確なθ温度の決定や、回転半径、および流体力学的半径の分子量依存性を求めた結果を報告する。
14:20~15:20
高分子電解質ブロック共重合体と反対電荷を有する界面活性剤が形成する
コロイド複合体

 講師: 安中 雅彦 先生 (九州大学 大学院理学研究院)
近年、高分子物理化学さらに生物物理学の分野で高分子電解質と両親媒性物質の相互作用が大変注目されている。高分子電解質と反対電荷を有する界面活性剤の間の強い相互作用により,高度に配列した構造を有する複合体を形成する場合も知られている。電荷間に働く静電相互作用と高分子主鎖と界面活性剤のアルキル鎖に働く疎水性相互作用が,分子の自己集合並びに規則構造形成を推進すると考えられる。高分子電解質と反対電荷を有する界面活性剤の化学量論的複合体は通常沈殿を生じるが,高分子電解質ブロック共重合体から形成される複合体は,両親媒性高分子と高分子電解質複合体双方の性質を示すユニークなものである。ここで興味深い組み合わせの高分子電解質ブロック共重合体は,一つのブロックが感温性高分子で構成されているものである。そこで、本講演では感温性高分子としてPoly(N-isopropylacrylamide) (PNIPAM),高分子電解質としてPoly(acrylic acid) (PAA)から構成されるブロック共重合体PNIPAM-b-PAAとカチオン性界面活性剤であるDodecyltrimethylammonium bromide (DTAB)から形成される複合体の微視的構造への界面活性剤/ブロック共重合体電荷比、温度、塩濃度の効果について行った検討について講演する。
< コーヒーブレイク 15:20~15:50 >
15:50~16:50
光散乱法を用いた高分子集合体・超分子ポリマーの特性解析
 講師: 佐藤 尚弘 先生 (大阪大学 大学院理学研究科)
最近、さまざまな分野で注目されている高分子集合体や超分子ポリマーの溶液中での会合数や集合形態を特性化する方法として、光散乱法は最も適している。溶液状態のままで、実験が行えるからである。講演では、その光散乱データの解析時に必要な、基礎理論、留意点などを、具体的な例を挙げながら説明する。
<懇親会 17:00~18:00 >

参加申込は終了させていただきました。

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